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熱海荘

そろそろ夏も終わりでしょうか。
もののあわれを感じる秋がもうそこまで来てますね〜。(いと哀し)

ついこの間、浴衣の裾を思いっきりはためかせて、全速力で自転車を漕いで通り過ぎていった乙女は、素敵な夏の想い出を作ることができたのでせうか。。。

さて我が家では、ここ数年夏の恒例行事となってる親孝行を兼ねての温泉旅行、今年は郡山にある「熱海荘」に行ってまいりました。
こちらの雑誌に取り上げられており、お料理も褒めてあったので決めました。

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お玄関を入ったらすぐの畳敷き。こじんまりとした風情でございますわね。
客室数は10室。
ライブラリーにある雑誌は、了解を得てお部屋に持ち帰って読んでもかまわないそうです。
夜には備え付けの冷蔵庫から、好きなお酒をチョイスして、バーとしても利用できるスペース。


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お食事は朝夕とも部屋出しですが、こちらのダイニングでいただく事もできるそうです。

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本間と次の間がある「天河の間」に泊まりました。
すぐ目の前に、「五百川」が流れています。
名前の由来は、京都の鴨川から東に数えて500番目にあたり、萩姫伝説に出てくる川で、お姫さまの病を治したのが、ここ磐梯熱海温泉なのだそうです。


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たっぷりの緑が目に鮮やかで、川のせせらぎと、蝉の声がこだまして、あ〜日本の夏!!
露天も気持ち良かったですわ〜♪

宿の方がおっしゃるには、今年は日暮らしが7月から鳴き始め、例年にはみられない現象だとか。
福島名産の桃も、日照不足のせいで、いまひとつ糖度が足りないみたい。

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大吟醸「剣」だったかな。福島のお酒でした。

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桃のワインの食前酒と一緒に出たのが、枝豆豆腐、ラデッシュの千切り、ブロッコリーの餡仕立て。

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前菜盛り合わせは、素麺鯛スープ、子持ち昆布、魳の焼物、もずく酢、合鴨ロースト、焼茄子胡麻味噌。

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椀物は、鱧葛叩、蓬麩、茗荷、メロン、梅肉。

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向付は、鱸、本めじ鮪、縞海老。

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鮑のステーキ、肝ソース。

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焼物は、赤むつ二色味噌(青唐辛子と山椒の木の芽)焼き。

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揚物は、蓮根海老しんじょ挟み揚、蛸の串揚げ、青唐。
小鉢は、郡山産の采女牛冷しゃぶ。

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焼きおにぎりの鮎茶漬け。これに香の物がついてました。

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ブルーベリーアイスクリーム、桃ゼリー、葡萄。

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地元の山や川の食材はもとより海の物まで、偏ることなく上手に生かした献立になっており、奇をてらった物や味付けの濃すぎる物もなく、高齢の両親も喜んで堪能しておりました。

雑誌にも、何ひとつ特別なものはなく「究極の普通」の宿と書かれていましたが、そのとおりでしたね。
ロビーにあった古い柱時計とともにゆっくりと時を刻み続けているような静かなお宿でございました。


炎天下の夏の午後、蝉の声がジリジリと鳴き続け、プール帰りの重たくなったビニール袋をぶらんぶらんと揺らしながら、目の前をゆっくりと歩いて帰る小学生の男の子。
真っ白なランニングのシャツからは、真っ黒に日焼けしたちっちゃな肩が覗いています。
きっと出かける時には、友達とふざけ合って追いかけっこしながら元気にプールに走っていったんでしょ。
遊び疲れちゃったのよね。。。

今年はそんな男の子を見かけないうちに、夏が過ぎていってしまいそう。
by jackie-style | 2009-09-09 00:11 | 国内(旅館)
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