シモネッタさんをご存知?





皆さん、イタリア語の通訳者で有名な方ってどなたかご存知でしょうか? 同時通訳ができる位のトップクラスの方。
英語だったら、鳥飼玖美子さんとか、ロシア語だったら亡くなられた米原真理さんとか..。

その米原さんを“エッ勝手リーナ”(権勢をほしいままにしたエカテリーナにちなんで)と呼び、米原さんからは、イタリア名“シモネッタ”と名付けられたのが、田丸公美子さんというイタリア語通訳の第一人者です。


この方が数年前に処女出版されたのが、「パーネ・アモーレ」。これがとっても面白かったんですよー!!

ある年のクリスマスイブの夜、突然某TV局から自宅に電話が入り、イタリアからの法王恒例のクリスマス・メッセージを訳してもらえないかとの緊急依頼。しかも放送時間まで20分あまり。英語と思って通訳を待機させていたら、送られてきた映像はイタリア語のメッセージだけだったそう。そのまま電話で聞いて訳をファックスで送るしか方法なく、一家総動員態勢で、6歳の息子が翻訳された紙を一枚ずつ持って階下に走り、ファックスの前で夫が局に送るというスリリングな展開に!
ところでイタリア語通訳なら誰もが法王の言葉をすぐに訳せるかというと、これが違うのだそうです。法王自身は美しく平易なイタリア語で話されていても、例えば、「人間」という言葉も聖書の時代のことなら「民」と訳し、現代の話で使われるなら「人類」に訳すのだそう。
「あなた」という言葉も、「汝」と言ったほうが法王らしく、ジョバンニはヨハネに、ジュゼッペはヨセフと聖書バージョンに再翻訳するのだそう。
フーッ、並み大抵の仕事ではありませぬ!

通訳の世界で出会った様々なイタリア人達、有名なデザイナー、歌手、作家、映画監督、俳優から一般の人たちまで、時には可笑しくも時にはちょっとホロリとするような出来事が、イタリア文化の香りを合い混ぜながら、面白く読み易く語られています。


なかでも笑ったのが、強気な女王様ジーナ・ロロブリジーダ!
NHKの特別番組で、ローマからの衛星中継。まずライティングが強すぎるとクレーム、スタッフが背景のローマ市内を同時に映すためには強いライトが必要と説明しても、「日本の視聴者は私を見たいの、それともローマ? 私の言うとおりにしてくれないと出ないわよ」とのたまったとか。
番組が始まり、イタリアとアメリカの映画作りの違いを質問され、「アメリカ映画は英語を、イタリア映画はイタリア語を使って作ります。言葉が違います」と重々しく答えられた時には、同時通訳していた田丸さんもさすがに驚いたそうです。(笑)
な〜んてエピソードが満載の本でした。







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で、その田丸さんが最近上梓されたのが、左の「シモネッタのドラゴン姥桜」。
いや〜これも抱腹絶倒ですよ!!

先の「パーネ・アモーレ」の中でも、既に幼少にして「栴檀は双葉より芳し」の諺の如く、3歳にして、給食時お肉を食べながら「円高差益還元」とつぶやき、周りにいた保育園の先生達が騒然となったというエピソードが書かれていました。
その一人息子の雄太君、いつのまにか立派に成長して、開成から東大文1に合格、在学中最年少で旧司法試験に合格して、今や司法修習生なんだそうです。

この本は、お決まりの教育ママと秀才真面目堅物息子からは程遠い、型破りな爆笑子育てのエッセイです。

開成の卒業式で、東大確実の秀才の誉れ高いA君の母親のお着物の背中に、開成のバッジと同じペンと剣が交差する紋が染め抜かれているのを田丸さん発見!
さらに正面から見てみれば、開成紋が前裾部分に絢爛豪華に散りばめられているではありませぬか...。
「で、でも、これって今日しか着られなくない?」と驚き極まります。
で、田丸さん、「まー、Aさん、素敵なお着物! まさか4月にお召しになる“いちょうの紋入り”のお着物ももう準備なさっているとか?」と聞いたそうな^^;
Aさん「まぁー、おっほっほ」とお上品にお笑いになって、この調子なら図星かと書いてます。(笑)

田丸さんの息子雄太君、抜群に頭が良いだけでなく、開成高3では、男が男に惚れるくらいでないと務まらないし選ばれないという運動会の団長を務め上げ、女の子にも引っ切り無しにモテモテだったイケメンらしいです。
こんな息子を持ったら母親冥利に尽きるでしょうな〜♡









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by jackie-style | 2009-02-14 07:53 | 日々の暮らし | Trackback | Comments(0)
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